人見絹枝

人見絹枝は両性具有なのか?そこから見えてくるもの

NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(はなし)」で、菅原小春の役者デビューが話題となっています。菅原小春が演じた人見絹枝さんに関しても関心が集まっている状況です。

ふと、例にもれず、私も人見絹枝さんを検索したわけですが、yahooのキーワードを見ていると「人見絹枝 両性具有」というキーワードを発見しました。

ちょっとびっくりしたのですが、人見絹枝さんは、両性具有なのでしょうか。

色々調べてみました。

両性具有とは

両性具有とは一つの体に男性と女性の生殖器を持っている状態を意味します。

人見絹江さんは両性具有なのか

結論から言うと、両性具有ではない。ということになります。

ただ、なぜこのような話が上がってきているのでしょう。

人見絹枝さんと言えば、1928年アムステルダムオリンピックの個人種目女子800mに出場し日本人初のオリンピック銀メダリストになった方です。

とてもとても偉大なことです。

しかし、帰国後、彼女はその偉業を称えられる一方で一部のマスコミにより風評被害にあっていたと言います。

それが人見絹江さんが両性具有であるということと関連しているようです。

どうやらマスコミは絹枝さんに対し

  「あなた、本当に女ですか」

という質問を投げかけたというのです。

初のメダル獲得という偉業が彼女に対しての奇異の目を生んだのでしょうか。

今の世の中そんなことを言えば、人権侵害ともとられかねない一言ですよね。

マスコミの影響力はおそろしいもので、オリンピックで偉業を成した絹枝さんには「男性説」がささやかれるようになってしまいました。オリンピックから3年後、彼女は亡くなりますが、その間も彼女の「男性説論争」は続いていたと言います。

それが現代となってまた蒸し返されるのも、とても悲しい気がします。

ただ、疑問なのは絹枝さんは男性説こそささやかれていましたが「両性具有」はどこから出てきたのかということです。どうやら、現代において両性具有であることが判明したある女性選手と関係があるようです。

人見絹枝と両性具有の女性選手

現代で両性具有が確認された女性選手とは、南アフリカのキャスターセメンヤ選手です。女子800mを中心に活躍しています。

2009年ベルリン世界陸上、2011年大邱世界陸上、2012年ロンドンオリンピック、2016年リオデジャネイロオリンピック、2017年ロンドン世界陸上の金メダリスト

上記のようなとても輝かしい実績のある選手です。

その成績とともに詳しく調べてみると、両性具有の影響からか男性ホルモンの一種である「テストステロン」が通常の女性の基準値の3倍もあることから、一時金メダルのはく奪論争や大会参加の自粛要請などがあったようです。

そこから紆余曲折あり、国際陸連との和解が公式に報じられ復帰を果たしたわけですが、国際陸連は2018年11月から「テストステロン値が高い女性の出場資格を制限する」という旨の新規定を発表しました。

セメンヤ選手は不服申し立てを行い、その規約と闘う意向を示しているとのことです。

人見絹枝と両性具有のセメンヤがつながる理由

ここで、人見絹枝さんの話に戻りますが、どうやら同じ800mの選手であるセメンヤ選手の「両性具有」の記憶と、人見絹枝の「男性説」という過去の記憶(遺物)が結び付き、「人見絹枝 両性具有」のキーワードが出現したのではないかと思われます。

なるほどなーと思う反面、なんだかなーという感じです。

人見絹枝は両性具有なのか?そこから見えてくるもの

人見絹枝さんは、両性具有であることが疑われましたが、両性具有ではありませんでした。

また、これまでの女性陸上界では、実際に両性具有であるという例もありました。

そのイメージが人見絹枝さんと結びつき、「人見絹枝 両性具有」が出現したのだと考えられます。

ただ、私が今回の記事を書いていて考えたことは、少し話がずれるかもしれませんが、LGBTなど、ジェンダーへの認識が変わりつつある中、依然として続けられている現代の男性女性という区切りでスポーツを行うスタイルはどうなのだろうということです。

両性具有になるかならないかセメンヤ選手は選べなかったはずです。それなのに、自分が持つ性である女性選手として出場すれば、叩かれるってどうなんでしょうか。

人見絹枝さんの事例から、少し視点を広げてスポーツのあり方も考えていかなければならないと思いを馳せた次第です。

みなさんはどう考えますか。